TREES JS vol.2 2014.04.26. @ creative lab node レポート

 

Treesに参加させていただき、ありがとうございました。

今回は、Small House Design Labの田中健二さんと石川誠建築設計事務所の石川誠さんのお二人のお話を聞かせていただきました。お二人とも設計に取り組む姿勢が独特で、田中さんは「ルール」を設定しそれをもとに設計を進めるということと、石川さんは「何もつくらない勇気」ということを述べられておられました。ですが、お二人とも共通して、施主さんの生活や敷地から読み取とれた条件を丁寧に整理することを大切にされていると思いました。

 

田中さんは、条件から「ルール」を設定し、その「ルール」に従って各所を合理的に決定されていきます。聞いて初めは、「ルール」のせいで自由にできなくなるのではないかと思いました。しかし、「ルール」がデザインの方向性を保証してくれ、むしろ「ルール」がデザインの幅を広げていると感じました。

 

石川さんはとても大らかな人柄で、作品からも何気なく生活にとけ込むような透明感を感じました。「何もつくらない」というわけではないですが、大きな視野でその人にとってすべきことだけをして、将来起こる分からないことには無理に手を出さないような落ち着いた雰囲気だと思いました。話を聞いていると、初めに感じた作品の透明感というのは、何もないことではなくて、作品の持つ、少しのことではぶれないような柔軟さから来ているのかなと思いました。

 

お二人の話を聞いていて、お施主さんの生活や敷地が持つ条件が作品につよく影響していて、条件の扱い方がとても勉強になりました。そして、お二人とも今までの経験から仕事のやり方を考えたり、姿勢に出てきたりしておられ、普段自分に起きることに注意して深く考えるようにしようと思いました。

広島大学大学院 工学研究科

建築学専攻 建築史・意匠学研究室 M2

関谷 航

TREES JS vol.3  2014.05.31. @ creative lab node レポート

 

 今回もTreesに参加させていただきありがとうございました。今回は、小松隼人さん(小松隼人建築設計事務所)と段原陽介さん(段原建設有限会社)のお話を聞かせて頂きました。

 

 小松隼人さんは模型やパネルによるプレゼンをされ、作り込まれた模型見ながら聞く話は説得力がありました。また、プレゼンの途中でもまわりに意見を求めるところに、インタビューの中でチームワークを大切にされていると言われていた事を思い出しました。

 小松さんは、光と風を住宅内に入れる為に中庭を重要に考えられておられるようでした。中庭で部屋を挟んだり住宅を分割したりと、大胆に取られた中庭によって部屋同士の距離感が調節されていて壁も少なく開放的な印象でした。また、「松前の家」では中庭が階段と廊下と一体になっているのが魅力的だと感じました。階段を登りながら木が見られるというのは、普段は見上げる木を様々な角度から見られ、それが垂直に散歩しているかのようなおもしろい体験ができそうだと思いました。

 外観については、小松さんは考えていないとおっしゃった作品もありましたが、「伊予の家」のような周辺の町並みがもつ特徴を再解釈されているために、景観的なつながりだけではない周りとのなじみ方を感じました。

 今回は中庭に植える植物の選び方など中庭自体の作り方を聞きそびれてしまったので次回の機会にぜひお聞きしたいと思いました。中庭がある時に外庭はどんな意味をもつのかなど是非お聞きしたいです。

 

 段原さんは工務店の方で、僕自身は工務店と設計事務所の違いに実感がないのですが、まわりの皆様は段原さんの立場であのような発想ができることに驚いておられました。

 段原さんが設計された「都町の7坪ハウス」では、階段の使い方が特徴的で、蹴上げにつくる際に2種類の高さを使い分ける事で住宅をゆるやかに分けられていました。蹴上げが変化すると、次の部屋に移動するということを意識させられ、空間の変わり方も違って感じることができそうでした。

 また作品には、独特の雰囲気があるように思いました。その雰囲気というのは、新築なのに町並みにも家族に自然と馴染むようなもので、そのときにインタビュー中の手すりを施主さんの要望の色に合わせたと言われていることを思い出しました。そのような敷地や家族のもついろんな条件要望を素直に受けとめると、できた作品には設計者だけでなく施主さんの個性も混ざり、「都町の7坪ハウス」のもつような自然さが出さるのかなと感じました。

 

 今回お二人の話を聞かせて頂き、とても勉強になりました。次回も楽しみにしています。

 

広島大学大学院 工学研究科

建築学専攻 建築史・意匠学研究室 M2

関谷 航

広島国際大学

4年 阿部 祐樹

 3回目のトークセッションのテーマはズバリ「将来のビジョン」でした。第1回目からのゲストも加わり、合計6組のスピーカーがそれぞれが思うビジョンについて語りあいました。

 

  今回のトークセッションで話されていたビジョンを大別すると2つに分けることができるかと思います。一つは「自分が目指す将来像」、もう一つは「作り手の発想からくる社会のビジョン」でした。今回興味深かった点を挙げると、それぞれ「革新派」と「求道派」に分かれたことだと思います。ここでは主に「作り手の発想からくる社会のビジョン」を語っていた「革新派」と「自分が目指す将来像」を語っていた「求道派」に一旦分けて紹介してみたいと思います。

 

  具体的にいえば、「求道派」は、将来どうありたいか、自分たちがどのようにやっていきたいかという点で、「コレだっ」という明確なものはないけれど、目の前の仕事に対して、とても真摯に丁寧にこなしていくとともに、クライアントと協働して作り上げていくことで、従来のものよりも質の良いものを提案していくことが全体の向上につながるといった点を強調しているようにみえました。

 

それに対し「革新派」は、社会の構造的な変化に対して、これから設計者の仕事をどのように変えていかなくてはいけないのか、そのことについて考えつつ、それを実現するために具体的な方法としてどのようなアイディアがありえるのかをここで議論しよう!と主張しているように思えました。

 

個人的に気になったのは、どちらの方がより広島という土地にあっているのか?といった点です。もちろん、広島をどう捉えるかによって答えは変わってくるかもしれません。今後のTREEL’Sの議論でそのあたりがどのように語られ、展開して行くのかについて注目して聴講していきたいと思います。

広島国際大学

4年 市村 隆幸

TREES Work Session - Round Table  2015.03.24. @ Small house design lab. レポート

 

 TREES Work Sessionのキックオフミーティングということで、この企画の概要を杉田宗さん、宮島口について私、市村隆幸、歴史・公民連携・プレイスメイキングについて高田真さんのプレゼンを間に挟みつつ、参加者全員による座談会を行いました。

 

TREES Work Sessionの概要説明 (杉田)

 「宮島口まちづくり国際コンペ」についての説明、今後のTREES Work Sessionの取り組みについて説明。

 TREESを中心としながら、「宮島口まちづくり国際コンペ」に向けた新しいコンペへの取り組みを試みる企画。建築系の人だけでなく、様々な分野また市民の人たちも巻き込んだ、協創の場を作りだし、まちづくりにおける課題や意見を多く取り入れるという新しいまちづくりを目指している。

 

 内容として、参加者と一般人との交流を図る、デザインプロセスの拠点となる「TREES Lab」を市内中心に設置、今回のRound Table(キックオフミーティング)から5月初めに行われるCharett(デザインワークショップ)、5月末の最終発表となるPresentation(プレゼンテーション)の計3回のイベントなどが計画されている。

http://www.slideshare.net/sosugita1/slide-sugita-150324

 

 

宮島口について (市村)

 宮島口についての情報提供。

 「宮島口まちづくり国際コンペ」の開催趣旨、テーマ、サブテーマの説明。宮島口の地名の変化、周辺で行われた埋め立て工事、インフラの変化、今までに建てられたレジャー施設の紹介といった過去の出来事の説明。宮島口で問題となっている課題について、宮島を訪れた年間来客者数及び出来事、宮島港の整備状況今後の工事スケジュール、宮島へのアクセス方法の割合、インフラ状況といった現状についての説明後、現在行っている「宮島口マッピングプロジェクト」を紹介。このような今後コンペに取り組む際に必要になると思われる情報を大まかに説明するプレゼン内容とした。

http://www.slideshare.net/sosugita1/slide-ichimura-150324

 

 

座談

 前の2つのプレゼンの内容をふまえて、参加者での座談会が行われました。

 渋滞の問題、駅の現状、住宅地である北側には観光客に来られたくないなど住民側の意見を実際に聞くことができました。また、コンペを進めるにあたり、審査員を意識した戦略が良いといったコンペの進行に対するもの、焼き物やしゃもじといった宮島、宮島口のものづくりを一般に幅広く広げる、高い技術をもつ作り手とのつながりや、駅の分断による人の回遊、観光客だけでなく、住民を意識して考えてみる等、コンペの案に直結する様々な話題で議論が起きました。

 

 

歴史・公民連携・プレイスメイキング (高田)

 アーキウォーク広島の代表、高田真さんは宮島口について、より深く、また自らの目線、考えなど実際に経験したことをもとに情報提供をしてくださいました。

 厳島神社を含む周辺の神社との関係性といった宮島、宮島口という地域の形成史、Third placeや人が滞在する場の形成を宮島口で形成されると良いといった内容を様々な地で行われた実例をもとに、場を作る「プレイスメイキング」が要だということ、また実例と本人の意見を取り入れた公民連携ついての3つの話題を提供されました。

 これに加え、アイディアとして、マネジメント主体で行う、フェリーターミナルと民間のあり方、周辺道路と広場のマネジメントを一体的に行うといった提案していただきました。

http://www.slideshare.net/sosugita1/presentation-by-makoto-takata-tws-round-table324

 

 

 多くの人が集まり住民側の意見、経営者の方、職人の方、様々な情報や意見が飛び交った今回の会は、非常に興味深く、特に住民と観光客の問題とする視点の違いを改めて感じることができました。コンペの趣旨であるまちづくりという点で高田さんをはじめ、参加した方々のお話は今後どの視点でコンペを進めていくかということを改めて考えさせられました。

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